樹氷ができる理由 Silver thaw

シベリアからの乾いて気温の低い北西の季節風が、日本海を吹き渡る時に対馬海流(暖流)から水蒸気をもらい、湿った気温の低い風となり、この風が朝日連峰にぶつかって上昇気流になる際に断熱膨張により温度が下がることから海から供給された海塩を凝結核として多量の雪が生成して雪雲が発達します。このため、日本海に面した庄内平野に大雪が降ります。
大雪を降らせたため凝結核が使い果たされ、含まれる蒸気は0℃以下でも雪となれない過冷却水滴となります。過冷却水滴を含んだ風は山形盆地を越え、アオモリトドマツの葉などにぶつかった衝撃で氷ります。これを着氷と言います。なお、北西の季節風は、山形盆地を通過して蔵王連峰にぶつかり上昇気流となって雪雲を作り雪を降らせます。この雪がアオモリトドマツの葉などに付着します。これを着雪と言います。アオモリトドマツの葉などに着氷と着雪が繰り返され、更に、シンタリング(焼結)によって着氷と着雪が一体化して樹氷となります


樹氷はどうして出来るの?

樹氷とは不思議なもので、蔵王の他は八甲田山などの限られた地域にしかできません。樹氷の生育には、いくつかの条件を満たさなければなりません。

アオモリトドマツが自生している

樹氷は、アオモリトドマツの木に氷と雪が付いたものです。 アオモリトドマツは亜高山地帯に生える常緑樹です。

雪が降るところ、降りすぎてもだめ

雪の少ない山では樹氷は出来ませんが、かといってあまりにも雪が多く降る山にはアオモリトドマツは自生できないのです。

気象条件

冬型(西高東低)の気圧配置で、強い西風が吹くとき。

山の西斜面

冬は西風が吹きます。湿った空気が蔵王の西斜面に吹き付けると、上昇気流となり水蒸気が過冷却水滴、つまり雲粒となります。櫛状の形をしたアオモリトドマツの葉に、強い西風にのった過冷却水滴が衝突すると、一瞬にして氷になります。次々に過冷却水滴が衝突し、風に向かって成長します。この時、氷の間に空気を閉じこめるので、白い氷になります。
この氷はエビの尻尾のように成長するので「エビの尻尾」と呼ばれています。さらに、雪片がエビの尻尾にぶつかると、過冷却水滴が、のりの役目をして雪片をとじこめ、樹氷が大きく成長します。

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